片足立ち
「転倒予防に一番効く運動は何ですか?」とよく尋ねられます。答えは簡単です。「片脚立ちを意識すること」なのです。
振り返ってみてください。朝起きてから夜寝るまでの日常生活の間、片脚立ちの動作をたくさんしています。例えば、朝パジャマのズボンからはき替える時、両足同時にする人はいません。靴をはく時脱ぐ時も、必ず片脚立ちになります。お風呂に入る時、裸足で滑りやすい床面に片脚立ちになり、浴槽の高さを目で推し測り、片脚を上げてゆっくり入ります。「エイヤッ!」と両足同時にジャンプして浴槽に入る人はいません。
会談の上り下りも、一つひとつの動作は、片脚でしっかりと体重を支え、持ち上げ下ろす動作です。
下りの階段の最後の一段で高齢者が転倒しやすいのは、動作が加速され、斜めの動きから水平の動きに変わる瞬間で、体をしっかり支える片脚立ちの能力が要求される場面だからです。
「ステテコ症候群」という言葉があります。男性高齢者が、1人でステテコをはいたり脱いだりすることができるうちは大丈夫。もし、それがうまくできなくなったら要注意という意味です。今はステテコをはく人は多くないかもしれませんが、パジャマのズボンでも女性のストッキングでも原理は同じです。片脚立ちの大切さを伝えた養生訓ととらえるべきでしょう。
一流のスポーツ選手の極限的な動きも、実は片脚立ちに集約されるのです。
何気ない日常動作の中に、数多くの片脚立ちが含まれているのを見つけるのは、面白いものです。「普段の暮らしが自然な訓練」です。
毎日、暮らしの中の片脚立ちをしっかり意識して行うことが、転倒予防に一番効きます。
◎ 意 識 し て 片 足 立 ち を ◎
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